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茉莉花の140文字SS【1】 1.【競作2023】『澄み渡る空のように』(1/2)/茉莉花 私は、あの人のようになりたい。あの日、私を助けてくれたあの人みたいに、かっこいいヒーローになりたい。 でも、今はまだ追いつけない。あの人の背中は、すごく遠く果てしないと思う。 2.【競作2023】『澄み渡る空のように』(2/2)/茉莉花 だけど、今の私には大切な友達ができた。その子たちと一緒に大切な日常を守りたいと思っている。 澄み渡る空のようなヒーローになりたいと願っている。 (筆・茉莉花)
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彼女とこういう関係になったのは、三年ほど前のあの日からだ。 連絡もなく訪ねてきた彼女を部屋に通し、その様子を見て、ゼロは全てを理解した。 二十年以上も付き合いがあれば、家族のように相手の事が分かる事もある。 言葉や態度に出さなくても彼女の全身が、とても傷ついているのだと雄弁に語っていた。 その日から二日間、彼女はこの部屋に泊まった。 それが関係の始まりだった。 どちらからでもなく、互いが互いの体を欲した結果だ。 男女の深い愛情の果ての行為でもなく、ただ性欲を満たす為の行為だけでもない、そんな関係。 性欲のみで繋がればどこか空しさが残るものだと思うが、彼女との行為に不思議と空しさは感じなかった。 久しぶりに任務を終えて帰国した彼女を部屋に迎え、いつも通りその行為を始めた。 「少佐……」 腕の中で彼女が身じろぎをした。きつく抱きしめ過ぎたので苦しかったようだ。 「すまない。しかしその眼鏡、邪魔だな……」 腕から彼女を解放し、変装用に彼女がしていた眼鏡を取ってサイドボードの上に放り、 そのままベッドに組み敷くと、彼女の唇から溜息が漏れた。 指先が伸び、子供の頭を撫でるように髪を優しく梳く。 「珍しいわね、あなたがこんな風に私を抱くなんて」 別にルールを作ったわけではないが、いつもは彼女がゼロに触れるまでは行為を始めないので 少々違和感を感じているようだ。 ゼロからの深いキスを受け入れながら、熱い溜息交じりの声で呟いた。 「嫌なら、拒んでくれても構わないが……」 「別に、嫌ではないわ」 言いながら、彼女の手が腰から足の間に伸びてきた。 ベルトを外し、衣服の前を寛げ、するりと中へ差し入れられる。下着の中で熱くなっているそれに触れ、 慣れた様子でそこへの愛撫を始めた。 適度な力で握りこまれ、ゆっくりと上下に擦り上げられ、そこは熱を帯びていった。 「もうこんなに熱くなって……」 ゼロも朴念仁ではないので年相応に経験も積んでいたが、こうして彼女に触れられるのが一番好きだった。 何度も体を重ねお互いのいいところを知っているという事もあるのかもしれないが、どこか優しさの感じられる セックスをする彼女を抱くのが一番心地よかったのだ。 別に愛されているとまでは自惚れていないが、どんな種類であれ女性からの好意が感じられるのは男として 誇らしく、嬉しい事だった。 「君の体の方が……熱くなっているじゃないか」 着ていたタイトスカートのファスナーを下げて脱がせ、下着の隙間から女の秘所に指を差し入れると、そこは すでに熱く熟れていた。 「久しぶりなのよ……キスするのも、セックスするのも」 彼女の蜜で濡れた指を動かすと、そう言って瞼を閉じ、息を乱した。 お互いのシャツ越しに重なっている胸から聞こえる鼓動が早くなってゆく。 布越しの感触がひどくもどかしく感じられ、ゼロは空いている片方の手を使って彼女のシャツのボタンを外し、 そこに手を差し入れた。 もう四十をいくつか越えたはずだが、彼女の肌は張りがあり、驚くほど滑らかだった。 「私もだ、最近は君以外の女性を抱く気にならなくてな」 乳房の先端にある尖りを指先で弄ぶと、彼女の唇から初めて甘い声が漏れた。 「相変わらず良く喋る男ね……こんな時くらい黙っていてもいいのよ?」 ゼロの性器に触れていた手を離して背中へと回し、強い快感に耐えるようにそのシャツを掴んだ。 挿入すると、彼女のそれは前に抱いた時と同じように、柔軟にゼロを受け入れた。 包み込むように柔らかいが、時折痙攣をするように締め付け、高めてゆく。 ゆっくりと腰を動かし突き上げ始めると、シャツを掴んでいた手が離れ、ゼロの背中を 労わるように優しく擦った。 「最近仕事が立て込んでいて疲れているでしょう? 私がするわ」 近く控えているミッションの準備に追われ、自宅にもろくに帰れない日々が続いている のを知っていたようだ。 返事を待たずに繋がったまま体の位置を変え、横になったゼロの上に乗ると腰を動かし始めた。 何事においてもそうだが、彼女はいつでもセンスが良かった。 騎乗位で繋がるのは初めてだったがお互いのいい場所を知り尽くしているかのように体を動かし、高めてゆく。 腰が揺れると、それに合わせてシャツの隙間から張りのある豊かな乳房が揺れるのが分かった。 快感のせいかブルーの目は伏せられて唇は薄く開いており、シャープな輪郭を描く頬は上気して色づいている。 普段は見ることのない女らしく妖艶な様子に、ゼロは思わず息を飲んだ。 「君はいつでも優秀だな。たまには下手な君も見てみたいものだが……」」 何気なく呟いたゼロの言葉に、彼女は笑った。 「下手な方が、あなたの好み?」」 楽しそうに笑い、顔を近づけて額にキスを落とす。久しぶりに見た笑顔に、つられて笑いが漏れた。 「ノーコメントだ。どのような回答を出しても誤解を生みそうだからな……君の想像に任せるとしよう」 腰に手を添えいたずらに動かすと、綺麗な唇から声が漏れた。 それに合わせるように彼女も腰を揺らし、熱が高まって行く。 気持ちが高まると声が出なくなるくせは以前と変わらないようだ。彼女の唇から漏れる声が止み、 お互いの荒い呼吸音だけが部屋に響く。 断続的に強く締め付けられ、彼女が達したのが分かった少し後、ゼロもそれに続いて自らを解放した。 しばらく繋がったままで余韻を楽しんでいたが、煙草が欲しくなり、サイドボードの引き出しに手を伸ばした。 箱から取り出して火を点けると、横から白い手が伸びた。 「いいわね……私にも一本くれない?」 ケースから取り出して咥えさせ、ライターの炎を手向けると、彼女は上体を起こして顔を寄せ、煙草に火を点した。 煙草を吸う女はさほど珍しくないが、それが似合う女はあまり見た事がない。 そう思っていたゼロだが、スタンドの弱い明かりに照らされた彼女の横顔は素直に美しいと感じた。 「今夜は泊まっていくか?」 ゼロの問いに彼女は首を軽く振り、無造作に金の髪を掻き上げた。 「そうね……でも明日の朝に帰るわ。私も例のミッションに向けていろいろ準備があるのよ」 ふっと煙を吐き、青い目を伏せる。その横顔になぜか言い表せない不安を感じ、ゼロは言葉を続けた。 「そうか……次はいつ来る?」 その言葉に、彼女は笑った。 「今夜は随分積極的なのね……私に気でもあるの?」 冗談めかした言葉で返され、ゼロはばつ悪そうに頭を掻いた。 「二十年前にはな……今は少し違う感情だが」 恋愛感情でもなく、友情でもない。 この感情をうまく言い表す言葉は知らないが、大切な存在である事は確かだった。 「それは初耳ね……でもあの頃は、良かったわね」 言いながら顔を背け窓の外を眺める彼女に、ゼロはかける言葉を失った。 ゼロが彼女の心に影を落としているものが何であるか気付くのは、この日より二週間後、バーチャスミッションの後になる。
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生徒会SS 【雨竜院夕立プロローグSS】 【睦月涼子SS】 李奏子イメージソング「瀬海星伏計画」 【大棟恵プロローグSS】 弾指千里SS 【本戦当日SS】 黄金のような夢 雨竜院夕立エピローグSS 【睦月涼子SS~エピローグ~ 】 【雨竜院夕立プロローグSS】 春の夜はまだ冬のように寒い。しかし、夕立はその寒さが好きだった。 風の音も、皮膚感覚も、何一つ現実世界と変わらない。しかしここは電脳世界であり、現実での自分の肉体は恐らく昏睡状態にあるのだろう。 宵闇の中で敵も無しに夕立は構え、空手の型稽古を始めた。拳足が風を切る感覚も、体の内側で昂ぶる熱も、現実と同じだ。熱の篭った体の表面を冷たい空気が撫でて行く。 砂利の鳴る音、破裂音、轟音。 何度か目の正拳突きが放たれる。その威力は軌道上の空気の塊を砲弾のように弾き、遠当てでも十分な殺傷力を持っている。 (この拳を、人に撃ち込むのか……) 夕立は考えた。彼の流派では顔面を打ち合うこともあるが、本気で相手を打ったことは無い。殺してしまうからだ。しかし、今回は殺すつもりで打たねばならない。何しろ戦争なのだ。 (嗚呼……嗚呼……) ハルマゲドンなど、戦闘破壊学園など、過去の話のはずだった。先輩になるはずだった人を、級友になるかもしれなかった者を、生き残るために殺さねばならない。負けた側は全滅。話に聞く過去のハルマゲドンよりも更に苛烈な条件。 (糞っ……!) 迷いを吐き出すように放った下段蹴りは地面を深く削いだ。 番長グループのメンバーはまだ分からないが、雨竜院家の者がいたら……。考えても仕方ないとわかっているがやめられなかった。雨竜院家の娘には括約筋の緩い者が多い。きっと相見えた時には恐怖であれこれ漏らしているだろう。震える武傘を払い、拳を撃ち込む。出来るのか。 型稽古を終え、タオルで汗を拭きながらもそんなことを考え続けていた。 (雨竜院家の人がこの世界に来てないことを祈るくらいしかないか……) 彼の期待は裏切られる。 (姉さんが一緒に来なかったのがせめてもの救いかな) 彼には双子の姉がいた。名を朝立という。共に希望崎への入学が決まっていて、DNGにも参加するはずだったのだが、当日風邪を引いたのだ。今となっては幸運と言うほか無い。 (姉さん、俺……必ず帰るよ……) 夜空を見上げ、そう誓った時だった。 「うっ……これは」 突然に股間が疼き、勃起していた。 「お、俺……姉さんのことを思い出しただけで……そんな」 夕立は精通を迎えた小6の春から、男性器に異常な興味を持つ朝立により毎朝毎晩手と口で搾られていた。 彼には自慰の経験さえ無く、性と言えば姉による愛撫以外知らない。だから朝立から条件反射的に勃起するのもあり得なくは無いのだが、彼にとってそれは姉への冒涜だった。朝立も基本的には優しい姉で、夕立はそんな姉を多少神聖視する程度にシスコンだったから。 「う、おおおっ……何だこれ? まさか、誰かの魔人能力? いや……」 更に股間から快楽の奔流が生じ、海綿体へは血液が流れ込み、道着に染みが出来始める。失禁では無い。 「これは、姉さんの……姉さんのテクだっ! ああ、姉さん!!」 姉の名を呼びながら、夕立は膝立ちで上体を大きく後ろに反りビクビクと痙攣しながら精を放った。 月明かりの差し込む部屋で、朝立はベッドの上の弟を見下ろしていた。特に股間、彼の体と同様に力無く横たわる逸物に慈雨のような優しい眼差しを向けている。 電脳世界に意識を囚われ、目覚めない弟。従姉も同じような状態になっていたが、やはり一番心配なのは最愛の弟だった。 体位の入れ替え、清拭やオムツ交換も進んでやっているが、それだけでなく意識があった時と同様に「抜いて」やることにしたのだ。 「一緒に行ってあげられなくてごめんね、夕ちゃん。 姉ちゃんに出来るのは『これ』くらいだけど……必ず、帰ってきてね」 朝立の瞳から溢れた涙の雨が夕立の股間へと降り注ぐ。 この姉弟が現実で再び会えるのか、それは誰にもわからない。 To be contined. 【睦月涼子SS】 外部リンク 李奏子イメージソング「瀬海星伏計画」 せいふくするネ お慕い申しているアル ご恩に報いていくアル 会長の野望の為に力を蓄えてくアル(てくアル) 満漢全席も 清濁も呑み干して この手と口を汚すこと 厭わず邁進するネ 麻婆豆腐残さず飲んだら 今日も明日も止めどなく 互いの魔人能力を 組み合わせて この地上の一切合財 会長のものになるヨロシ 貴方丿為丿此丿命 リ・ソース その夢に捧げるヨ 部員を求め西東 新世代求めニュージェネ 電脳世界の境目 私は超えてゆくアル(ゆくアル) 四川伝来の 辛さは旨味となりて 血となり肉となる 命の営みするヨ 厨房に立つ 強い背中に 王者の器感じるヨ この地上で最強の武力 野望のために生み出して 私はそれを支えるヨ リ・ソース 世もいつか動き出す 天上天下全ての争い あなたのもとで 世は事もなし 世界平和もすぐそこヨ ああ すぐそこヨ この宇宙の森羅万象 中華に貴方座す者ヨ 貴方丿為丿此ノ命 リ・ソース その夢に捧げるヨ せかいせいふく(アル!) 【大棟恵プロローグSS】 外部リンク 弾指千里SS 弾指千里はいつも思っていた。 自分の能力があれば、いかなる敵も排除できる。自分は無敵だと。 彼の親は千里を駅前ロッカーに預けたまま、姿を消した。 そのせいで、彼はずっと孤独であり、またその環境によって自分を鍛え、そして魔人としても覚醒した。 自分に降ってくる災いは全て自分で解決した。そのおかげか自分は絶対に負けない強い魔人であると思い込んでいた。 けれど、その自信は刹那一徳という男に会って消え失せる。 刹那の能力はこの世の原理では説明できない力だった。仕組みは全くわからないが弾指の威圧も効かなかった。弾指は何故自分が刹那と戦闘をしているのかわからなかった。 気づいたら、刹那と自ら名乗った男と戦っていたのだ。刹那は俗にいう転校生と同格の力をもっていた。 戦いに敗れた弾指の肉体は既に朽ち果て、彼の強い精神がDNGという電子に宿った。彼の孤独な人生はまだ続くようだ。 【本戦当日SS】 168 名前:希望崎名無しさん[] 投稿日:14/01/25 10 43 ID IMIfuMeI いよいよ明日がダンゲロス・ニュージェネレーション本番ですよ! むっちゃドキドキしてきた…。 新入生の皆さん、今日くらいは勉強は休んで明日に備えますよね? 169 名前:希望崎名無しさん[] 投稿日:14/01/25 10 57 ID ddP333Ch 168 . . .... .. Λ_Λ . . . . / 彡ミ゛ヽ;)ー、 . . . / / ヽ、ヽ、 i . . . . / /;; ヽ ヽ l . . . .  ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ 今日と明日だよ 来年こそはがんばってよ シーズン開幕からこんなことになるなんて 173 名前:168[] 投稿日:14/01/25 11 10 ID IMIfuMeI …意味が…分かんねーんだよォォォ!!! 黄金のような夢 窓の外で鳥の鳴く声がして、降凍死滅理は目を覚ました。隣には愛する夫の姿。いわゆる朝チュンという状況である。 少しして、夫の方も同様に目を覚ます。自分の姿を認めて体を起こした彼におはようのキスまですると、流石に少し恥ずかしくて共に顔を赤くする。新婚夫婦の姿だった。 『ーー区の住宅街で今朝早く、黄色い雪が降りました。この地域では頻繁に尿の雨が降っていますが、この雪も溶かすと尿になったとのことです』 テレビの向こうではニュースキャスターがそのように伝え、続いて流れた映像では確かに、空から街の上に黄色の雪が舞い降りていた。朝の光の中、黄金に輝く姿は見るぶんには美しいと言えるかも知れない。 「金雨ちゃん、やっちゃったみたい」 死滅理はクスリと笑う。雨竜院金雨は失禁した際尿の雨を降らせる魔人だ。しかし今は、周囲の熱を持った液体を凍らせる能力者、氷雨も同居している。金雨がおねしょをし、氷雨の能力が発動した結果、尿の雪が降るに至ったのだろう。 雨竜院宗家にて。 「ごめんなさい。俺のせいで」 「全然平気だよひーくん」 「うん……氷雨君のせいじゃないよ」 顔を赤らめて詫びる氷雨に、おねしょで凍ったパジャマから着替えた畢・金雨の姉妹がそう応える。 半ば放逐状態にあった氷雨を引き取ることにしたのは、こんなことがあっても彼女らが大丈夫と言うからでもあった。 「それに、何かお祝いっぽいじゃない?」 畢が発した言葉に2人は困惑するが、金雨はすぐにああ、と納得した顔をする。 この日は4月7日ーー入学式の日だった。 分家にて。 「ああっ、姉さんっ! も、もう……」 「今日から私達高校生だからね。門出に相応しいように足腰立たないくらいイかせたげる」 「ちょっと意味がわからな……ううっ!」 「入学式、か……」 死滅理の夫が感慨深げに呟く。彼等にとってはもう10年も前のこと。そして、今の希望崎はあの頃とは違う、平和な学び舎になっている。新入生達は期待に胸を膨らませていることだろう。 「ーーくん、憶えてる? ボクらが出会ったときのこと」 「ん、うん。漏らしてたよな」 夫は思い出す。初めて見た死滅理は、涙を浮かべて尿溜まりに座り込んでいた。 それから始まった、今に続く新たな人生。 「皆にも、そういう出会いがあるといいな」 ニュージェネレーションにて出会った面々を頭に浮かべ、彼らのこれからに思いを馳せていた。 死滅理が目を覚ますと、そこは番長小屋の女子用に区切られたスペースだった。そこに皆で布団を敷いて寝ている。まるで部活の合宿のようだが控えるのは血で血を争う殺し合いだ。 「夢、か」 電脳世界でさらに夢を見るなんて変な感じだな、と思いつつ自嘲する。生死なんて自然の摂理と言いつつ、やはり死ぬことを、殺し合うことを恐れているのだろう。 「あぁ、おしっこしたいな」 仲間達を起こさぬようのそりと立ち上がってトイレに向かう。その頬を涙が伝っていた。 雨竜院夕立エピローグSS 攻撃力20を誇る雨竜院夕立の蹴りはモヒカン雑魚数人を纏めて薙ぎ払い、正拳突きは上半身を吹き飛ばした。 「ヒャッハー! 背中がガラ空きだぜ! 死ね!」 モヒカン雑魚の背後からの一撃が、夕立の後頭部を直撃した。棍棒から伝わる頭蓋骨陥没の手応えに彼は勝利を確信するが、次の瞬間振り返りざまの裏拳に頭部を砕かれる。 「たわば!」 「ひぃ~!」 「何でアレで生きてんだ!?」 「むしろこっからが本番だ……殺してやるよ」 魔人能力「滅陽の挽歌」。この力は死に際の身体に活力をもたらし、転校生さえ遥かに凌ぐまでに夕立の攻撃力を引き上げたが、しかしこの力が自身に及ぶということは彼の死が決まったことも意味していた。 (ああ、ちくしょう……) 勇猛な台詞を吐き、拳圧だけでモヒカン雑魚を粉砕しながら、彼の心に爽快感は無かった。 生還の望みが絶たれた状況で壮絶に 戦い、果てる。夕立が憧れた多くのフィクションでそれは美しい死だった。もっと言うならば死を取り巻く状況が美しかった。 しかし今の夕立は、殿を務めているわけでも、仲間を護っているわけでも、通すべき意地があるわけでもない。生徒会に属していた者達は皆圧倒的な数のモヒカン雑魚に蹂躙され、無為に死ぬのだ。諦めて無抵抗のまま殺されても全く変わらないのに、何故自分が戦っているのかわからなかった。 モヒカン雑魚を100人近く殺したところで、背後から投げられた手斧が夕立の背中に突き立てられ、ボウガンの矢が膝を貫く。握った拳が解けて、その場に崩れ落ちた。 (ちくしょう……ちくしょう……) 滅陽の挽歌はもう効果が切れていた。本当の死。意識が薄れていく。自分でも気づかないないままに涙が流れた。 (死ぬ……死ぬか……) 同じように死んでいく仲間達のこと、生徒会側だったその他大勢の参加者達への申し訳なさ、雨竜院家の2人が生還することの微かな救い、それらの思いが圧倒的な死の闇に塗り潰されながら、ある1つの気持ちだけが朱く燃えていた。 (姉さんに、また、フェ……) ーーーーーー ーーーー 「夕ちゃん……?」 目を覚ました時、朝立の瞳からは涙が流れていて、そして何故か弟の名を呼んでいた。何か夢を見ていた気がするが、何の夢かはわからない。 頬を伝う涙をパジャマの袖で拭った直後、股間に大きな違和感を覚える。 ふっくらと隆起していただけだったその部分から、何か棒状の物が生え、寝た体勢だと言うのに力強く立ち上がってズボンにテントを張っているのだ。 「こ、これって……」 即座にズボンを脱ぎ捨てると、そこには幼い日、父の朝立ちを見てから恋焦がれた男性器があった。それも、色といい形状といい、彼女が最もよく知る弟のそれに瓜二つだったのだ。 しかし膣も元のままついており、陰毛の色が夕立のオレンジ色でなく黒で、生え方も朝立そのままだったことがハイブリッド感を醸し出している。 「夕ちゃんのおちんちん? 夕ちゃんっ!」 昏睡状態の弟が眠る部屋へ駆け込んだ朝立は、そこで彼の死と、そして何故か男性器が消失していることを確認した。 ーーーーーー ーーーー ーー 「ごめんね、朝立ちゃん。夕立くんのこと……」 夕立の葬儀で、死滅理は朝立にそう詫びるが、朝立は不謹慎な程に穏やかな顔をして応えた。 「いいの、死滅理姉さん。 責める気持なんか無いし、それに私ちっとも寂しくないもの。 だって、夕ちゃんはいつもここにいるから」 そう言って朝立は手を当てた。雨竜院家らしい平たい胸にではなく、スカートに覆われた股間に。 fin. 【睦月涼子SS~エピローグ~ 】 外部リンク
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第 一 試 合 MAP 掃き溜め 戦闘領域:1km四方 粗大ゴミが山と積まれた不法投棄場です! ふふん、敗退したゴミ共にはお似合いのマップですね! 壊れた家電製品とか危険物がいっぱい転がってるので、怪我に注意し‥‥ じゃなくて、せいぜいゴミを利用して戦えばいいですよ!ふふん! 対戦者 裸繰埜闇裂練道vs糺礼vs意志乃鞘 SS 裸繰埜闇裂練道 糺礼 意志乃鞘 投票結果 投票結果 第 二 試 合 MAP 炭鉱 戦闘領域:炭鉱内 負け犬どもは炭鉱送りだー!深くて入り組んだ炭鉱です。 壁で黒く光っているのは石炭みたいですね。 移動用のトロッコだって敷かれてるんですよ!ひゃっほー! けれど、熱がこもって暑いです。空気も悪いので鉱夫さんは大変なのです。 対戦者 池松叢雲vsバロネス夜渡 SS 池松叢雲 バロネス夜渡 投票結果 投票結果
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/ / / ヽ `、 / / / ,ィ /l l | ヽ ;´ / /|/ .|/ .! /i ! l 丶 .i | |/ |/ | /| | i ゙ヽ i i / ´ ̄ ̄ ̄`'''' ´ ヽ| | .| 丶 | ,-リ | "疋; ソ` '`'-、_.i | | ヽ .| /-、', | , f テリ` / | i丶 .ソ、 l,.( _ リ、 | l .` /l /| i ,| \__ ヽ| , //|/ |/ リl | | ′ // l |リ ヽ ` ― - 、 // ,リ `、 `" /リ ,----亠--- 、_`.、 / 彡 // ̄ ̄⌒`ヽ` \ ` -、,_, ´. ,- ゙´  ̄ ̄>-、_ \ ` `-y. / / ∥ ./" \ \ z[]. / | ∥ / .ヽ `、 {|. { | ∥ .| `、__,-ー―`、┏[ステータス表示]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┃名前:キョン┃種族:恐族 神性:恐神 職業:ユミル(A)/新参┃使用AA:涼宮ハルヒの憂鬱 より 「キョン」┃┃体力:A (A)┃戦闘:A (A) + 5┃術式:D (C)┃敏捷:E (C)┃指揮:E (C)┃知性:E (C)┃魅力:E (C)┃幸運:D (B)┃自由点:0 好感度:D+┃┃▼種族スキル┃○伸縮自在:LvC 重複:なし+上位優先┃ 自軍に含まれる恐族の兵数を100倍にする。┃┃▼職業スキル┃○血肉の星 重複:なし┃ 戦闘開始時、自身を行動不能にする事で全ての地形効果を無効にする。┃┃▼汎用スキル┃○バトルスーツ・バーストモード【創世王軍】 重複:なし┃ 自軍の戦闘・敏捷に+補正。┃┃○Cv杉田┃ ナレーションやってて普通に聞こえるけど、実際はかなりはっちゃけてる。┃┗━━━
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140文字SS:キラキラ☆プリキュアアラモード【1】(10話保管) 140文字SS:キラキラ☆プリキュアアラモード【2】
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【希望が峰】ダンガンロンパキャラ萌え総合 【2日目】 SS レス ID タイトル キャラ・傾向 備考 36-38 +/EzKdfJ ある野球少年の約束 桑田 211 rd62hNEi 全員集合 240 OZqa/iLf 生き残りメンバー 292 GLcaLnLS 全員集合 301 Z/dQ3XKE,my+LREz6,Zvt2KT5p,jfYq59/q 相部屋小ネタ 大神、不二咲、朝日奈 ネタ提供 287氏 329-330 xty4+YZf バレンタインデーin希望ヶ峰学園 全員集合 423 nlCxAXM9 弁当盗み食いされ事件 全員集合 512 EvBwN3GD 苗木×戦刃 ネタ提供・509氏 518,522 zcUwGyzk, veYZeMo/ 舞園、山田、セレス、戦刃 528 Ml0L4Mvk 全員 552 Hp9GAIfb 全員 銭湯にて 594 3jey6Mri 655-658 rUN4RV9j 【ダンガンロンパ・アフターゲーム】 全員 逆行ネタ 687-690 rUN4RV9j ダンガンれでぃお大霊界 全員 747,755,759 jwxzVMiz,5Fd9WSEg,lcZ9Jga8 男の戦い 全員集合 775 qqyZFeLI サンタさんなんていない 苗木、十神、モノクマ ネタ提供 749氏・770氏 795-800 laA0S1iu 残念なクリスマス 全員集合 828,830-832 Z6Nbr/7v,Q9nCatjj,ubMmQGoZ,NWUJ8iUG,NpNIT4Ce 一日強制カップル部屋 全員集合 ネタ提供813氏・820氏 844-846 hIPlXU95 ダンガンロンパ フォアガール 女子陣 859-861 8gYVWzXI 苗木←舞園、霧切 保育園ネタ 868-869 sLMu8IqT 全員集合 声が似てる 874,880,887-888 hJSApg+L,1Prp9fag,musH5ute 大掃除 全員集合 892,899 br3Wmt8r カラオケネタ 全員集合 ネタ提供890氏 900,904 Ie9ye4Mm,musH5ute 大掃除ネタ 倉庫編 全員集合 909-912 YsfGDcOE 笑ってはいけないダンガンロンパ机編 全員集合 926 S2meipVh 全員集合 廊下にて 937-938 seL6kzEl 山田×セレス 山セレが好き過ぎて書いた 954-955,959 hETaCGx4 霧切響子、朝日奈葵 etc 女の子らしい霧切さんが書きたかった 960 0kcQ4WXp 苗木、大神 ダンガンラジオ小ネタ 968 rpo4Y8kQ 霧切、十神 バカっぽい霧切と十神 969 gY/2vv3M ムッツリ苗木とウブな妹様 苗木、モノクマ ネタ提供961氏 973-974 gY/2vv3M,ZKMErhhO 姉と妹の違い 苗木、江ノ島、モノクマ
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ブレトランド・サーガwiki内のSS一覧です。 ●タグへの関連付けで自動作成をテスト中。各リストは五十音順。表示方法は検討中。 レイン/「空のお悩み相談室」【SS】 リーフ/「忍者少女の過去と今」【SS】 ニーア/副官アクセルss「悪い冗談」 コンラート/「自省録 コンラート・オーガスト」[SS] インディゴ/「インディゴの長い夜」【SS】
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【初出】 SSスレPart3 612 〜〜♪〜〜♪〜〜〜 禁書目録本体から切り離された自動防御プログラムが暴走する。 立ち向かうのは、わたしたち学園都市チームと、そして、そして……!? 禁書目録事件の、これがきっと、最終決戦! 次回、魔砲少女リリカル・カナミンA`s 第12話 「夜の終わり、旅の終わり」 長い夜も、もう終わるから……。 CAST(激しく個人的見解含む) 一方通行…………嘱託魔道士。『白い悪魔』 御坂美琴…………嘱託魔道士。『黒の一番』 インデックス…………魔道書の主。 白井黒子…………守護獣。サポート。 結標淡希…………図書館司書。サポート。 ステイル…………執務官。 初春飾利…………管制官。 ローラ(小萌先生?)…………提督。未亡人。一児の母。 神裂火織…………守護騎士。剣の騎士。 オルソラ…………守護騎士。湖の騎士。 アニェーゼ…………守護騎士。鉄槌の騎士。 シェリー…………守護騎士。盾の守護獣。サポート。 風斬氷華…………管理プログラム。 アウレオルス…………禁書目録解決の為に裏で画策してた提督。
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こちらはアラ虐のssをまとめたページなのだ!ふはははは! ss アライさん ss コバエさん ss その他 ss シリーズ系 ss クロスオーバー系 【アライさんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引く】 ss・画像等まとめへ戻る トップページへ戻る